『あの会社は2代目社長に変わったから経営が危ないかも』
なんてことをよく耳にする機会があります
・事業継承して不安を抱える2代目社長
ぼくが社長になって創業者の時みたいにうまくできるかな?
・社長が2代目に変わり不安を感じている社員
2代目社長はうまく行かないなんて聞くけど、うちの会社大丈夫かな?
なんて不安ありますよね?
この記事では、2代目社長にまつわる不安解消のポイントをまとめました
参考になると思いますので、ぜひ読んでみて下さい
結論からいいます、2代目だから会社が傾く事はありません
むしろ2代目は『強くてニューゲーム』状態です
2代目社長だから持ってる強み
- 今までの技術・ノウハウが会社に蓄積されている
- 経営年数による信頼が会社に積み上がっている
- 創業者という力強いメンターがいる
筆者紹介
- 建設会社の創業者
- 現在10年程の経営経験
- 売上、利益、働き方等 心地いい所継続中
尚、前提として筆者は2代目社長ではありませんが
実際に2代目として経営されてる先輩社長の経験や
ぼく自身が2代目のこんな所はうらやましいと思う所を
まとめておりますのでご承知おき下さい
それでは解説行ってみましょう
目次
二代目社長だから持ってる強み 3選

今までの技術・ノウハウが会社に蓄積されている
長年の経営で会社に技術やノウハウが蓄積されている
こんなに大きな強みはありません
技術やノウハウがないと価値を提供できないからです
しかし、創業当時からその価値が提供できていたとは限りません
長年の年月をかけて会社に蓄積した、技術・ノウハウは会社のブランドです
それらが既にある状態での事業継承はまさしく『強くてニューゲーム』です
経営年数による信頼が会社に積み上がっている
経営年数による信頼で得られるメリット
- 固定顧客がついている
- 新規営業の開拓がしやすい
- 求人の際も有利
- 銀行融資が受けやすい ※財務優良の場合に限る
創業当初は固定顧客なんていません、全てが新規営業からになります
新規営業をするにも、実績もない会社になかなか仕事は出してもらえません
求人についても、実績の無い会社には人は来にくい、銀行融資もそうです
それらが既にある状態での事業継承はまさしく『強くてニューゲーム』です
創業者という力強いメンターがいる
先代の力を借りましょう
順位をつけるならここが一番の強みだと思います
なぜなら先代は成功しているように見えて、たくさんの失敗を経験しています
先代が失敗した道を回避できるだけでも、かなりの近道になります
同じ立場になったからこそのアドバイスも聞けます
また創業者は「100%」2代目のため、会社のためを考えたアドバイスをしてくれます
会社の事、2代目の事をこれ以上考えてくれるメンターはいません
力強いメンターがいる段階で事業継承はまさしく『強くてニューゲーム』です
二代目無能ポンコツ社長と呼ばれる事例 4選

ここでは反面教師として世間でよく言われる
「無能・ポンコツ社長」例をご紹介します
自分の実力で今の会社があると勘違いしている
創業者や今まで頑張ってくれた社員に対する感謝がない人のパターンになります
先ほど紹介した、2代目だから持っている強みも基本は
創業者や今まで頑張ってくれて社員がいるからこそ、ある『強み』です
ここを自分の実力と履き違えて、謙虚さがなくなっては
周りの信頼を失って当然です
いきなりワンマン経営
周りの意見をとり入れずに、自分の意見のみでつき進むパターンです
ワンマン経営が必ずしも悪いとは言い切りませんが
事業継承直後は経営者としての経験はまだ無い状態です
まずは、経営者としての経験を積む必要があります
ここの経験を飛ばして、ワンマン経営にしてしまうと反発をかい
周りの人間はついてきません
いつまでも創業者の顔色伺い
創業者の顔色ばかり伺って、自分の色が出せないパターンです
メンターとして創業者にアドバイスを貰う必要はありますが
創業者に決定権を委ねたり、顔色を伺う必要はありません
顔色ばかり気にしていて、自分の意見がない人間に
社員はついてきません
そもそも本気でやる気がない
先代からの人事で社長になった人や、同族経営によくあるパターンです
周りの意見に流されて社長になってしまうと
どこかで人のせいにしてしまいます
その状態で出来るほど社長業は甘くはありません
いくら口でいい事を並べても、周りの人間は気づきます
本気でやる気が無い人間に社員はついてきません
二代目の悩み あるあるとその対策

創業者と何かにつけて比較される
何をしても先代と比較される
『先代ならできたのに。。。』とか言われたりする例ですね
これについての対策は
開き直る・自分の色を出す・時間が解決してくれるです
2代目は当然のことですが創業者ではありません
したがって、2代目より創業者が長けている部分もあって当然です
ですが、2代目の方が長けている部分も当然あります
一緒にはなる必要ないので開き直って、自分の色を出して下さい
また、事業継承直後は比べられるのはどうしても仕方がありません
時間をかけて自分の仕事を社員や取引先に認めてもらえばいいのです
プレイヤー思考から抜け出せない
社長の仕事は『会社全体の管理をすること』です
自分で作業をするプレイヤー思考を捨てなければ、社長の仕事はできません
まかせる所はまかせて、自分の仕事に注力することができなければ
自分に時間がなくなってしまったり
社員の成長機会を逃してしまいます
自分の実績が見えにくい
創業者作ってくれた舞台で勝負できるのはいい事ですが
時折『うまく行っているのは先代のおかげ』とばかり考えてしまい
自分の実績が見えなくなる時があります
ですが、社長が変われば会社は必ず変化します
先代のいい所を引き継ぎつつも自分の色を出せば
自然と実績は見えてきます
創業者が作り上げたチームを引き継ぐ辛さ
事業継承をする上で避けては通れない辛さです
社員や顧客の中には創業者を慕ってついてきてくれる、取引してくれている人もいます
その人たちに認めてもらう前に
先代のやり方を大きく変えてしまうと反発が生まれます
まずは先代のやり方を受け継ぎ、徐々に自分の色を出すことで
その人達も認めてくれるようになります
まとめ

2代目だから傾くなんてことはありません
2代目だから持っている強み
- 今までの技術・ノウハウが会社に蓄積されている
- 経営年数による信頼が会社に積み上がっている
- 創業者という力強いメンターがいる
上記強みがあるので『強くてニューゲーム』状態です
ですが、だめ社長の例であげたように、いきなり会社の色を変えようとしたり
感謝の気持ちや謙虚さを無くすと反発がおきます
従来の良いシステムは引き継ぎ、自分の色も出していく、バランスが重要です
社長も一人の人間です、いきなり100点満点の社長になれる人なんていません
社員も社長自身も焦らず会社の成長のために行動すれば
きっと結果はついてきます
以上 おわり