『経営者は孤独な生き物だよ……』
経営者の誰もが、聞いた事・言った事があるフレーズではないでしょうか?
今回は、社長が抱える孤独の原因は何なのか?孤独を払拭するために何をすればいいか?この方法をご紹介します
筆者も同様に10年以上の経営経験の中で数えきれないくらい悩んできました
孤独感に1人で悩んでいる方、行き場の無い苦しい思いをされている方 に読んでいただきたい内容になっております
孤独感の原因は『不安』
- 孤独感の原因、その多くは不安からくるもの
- 多くの経営者が似たような孤独感に悩み乗り越えている
孤独感を払拭するためにする5つの方法
- 会社を組織化する
- 健康的な生活をする
- 最悪の事態を想定しておく
- 先輩経営者・メンターと出会う
- 孤独や不安は必要な経験と受け入れる
目次
社長が抱える孤独の原因は『不安』から
社長が抱える孤独原因その多くは『不安』によるものです
この『不安』は経営者が誰しも経験したことのあるものではないでしょうか?
ここでは孤独の原因『不安』について解説します
全ての行動に保証がないことへの『不安』

- 会社員と違い「これをするから報酬がもらえる」「上手くいく」なんて保証はない
- 「自分の舵取りが会社の目標のために合っているか?」分からなくなり不安になる
経営者は常に、保証がない中で会社という船の舵取りをしています
これをするから、必ず成功する・上手くいく保証はない世界です
また、成果がすぐに目に見えるわけでもありません
自分のしている事・向かっている道が目標に進むために合っているのか
結果が出るまでのタイムラグに『不安』が生じる経営者は少なくありません
社員の裏切りへの『不安』

- 幹部社員の裏切りによる、会社の崩壊への不安
- 裏切りを経験したことにより社員に対して「信用・期待」が出来なくなる
幹部社員にもし裏切られたら、このような事を想像して不安になる
「幹部社員が独立して、主要顧客を奪われたらどうしよう…」
「幹部社員が独立して、社員の大多数を引っ張って行き、大量離職が起きたらどうしよう』
この様に裁量権を与えている社員の裏切りが起きたら会社の経営に関わります
また、すでに裏切りを経験したことにより、社員に対して『信用・期待』が持てなくなり
結果、さらに裏切られる事への『不安』が強くなります
誰にも相談できない孤独感による『不安』

- 経営者と会社員では根本の価値観が違う為、相談相手がいなくなる
- 特に会社のお金の相談は誰にもできない
経営者になると誰しも痛感することになる『不安』です
自分の周りの人間の多くが「会社員」なので
経営者と会社員ではそもそもの価値観の違いに痛感します
その事により、相談相手が周りにいなくなる
特に、会社のお金の面に関しては相談しにくい状況になります
「資金繰りの相談を社員に相談したら、会社の財務状況に不安を感じるのではないか?」
「利益の使い方の相談をしても、会社の未来より、個人の収入しか考えてくれないのでは無いか?」
この様に、考えてしまうと誰にも相談できなくなり、孤独感による『不安』を感じてしまいます
全ての責任が自分にある重圧による『不安』

- 最終判断は社長、全ての責任も社長、言い逃れのできない立場
- 社員や協力業者、その家族の生活を守らないといけない重圧感
経営をしていると、全ての責任が自分の肩にかかってきます
部下が失敗しても、それを防げなかった経営者のせい
チームビルディングを出来なかったのも経営者のせい
目標とする売上が実現しなかった…利益を出せなかった…
もし、自分の采配ミスにより社員に満足のいく給料が払えなくなったらどうしよう
例をあげ出すとキリがないほどの責任が自分の肩にかかってきます
この様な責任を重荷に感じ『不安』を抱える経営者も多いです
社長の孤独を払拭するためにする5つの方法
ここでは、先ほどご紹介した孤独感を引き起こす『不安』を解決する方法を解説します
①会社を組織化する

先ほどご紹介した多くの『不安』を解消できる方法です
全ての責任が自分にあることは確かですが、全てを自分でするのとは違います
- 社員の成長機会が増える
- 全てを自分が対応しなくてもいいと知れる
- 社員に対して感謝する機会が増える
多くの方が失敗や責任を恐れて本当の組織化ができていません
『失敗してもいい』『裏切られてもいい』そこのリスクも割り切って
組織化に努めると、裁量権を与えられた社員は本当の意味で頑張ってくれ
この頑張りが社員の成長する機会へと繋がります
そうすると、自分が対応しなくても業務が回る事に気が付き
社員に対して感謝する機会が増える
結果的に、自分一人で抱え込んでいた不安は解消されます
②健康的な生活をする

寝る間も惜しんで仕事をする、確かに必要な時もありますが
健康面を軽視すると、必ず業務に支障が出ます
- 自分の感情をコントロールしやすくなる
- より良い判断は心身が健康だからできる
健康面を蔑ろにすると、感情のコントロールが難しくなります
いくら頑張っていても、睡眠不足ではストレスや疲労が溜まってきます
不安を過剰に感じるのも、心身の疲労からくることが多いです
また、社長の重要な業務の1つである『判断・決断』ここも、健康な心身だからこそ発揮できます
心身の健康を意識することで、健全な思考・判断ができ不安は改善されます
③最悪の事態を想定しておく

最悪の事態を事前に想定しておく
ある程度の対策(プランB)を考えておくことで、保証されていない将来の不安を軽減する方法です
- 失敗した時の対策(プランB)を考えられる
- 失敗した時の最大損失を掴めれる
- 将来に対する不安を軽減できる
漠然と「失敗したらどうしよう」と悩むから将来の不安は大きくなります
失敗したら、こういう対応をする(プランBを作る)
失敗した時の最大損失を掴むことで、ある程度の不安は無くなります
「これがうまくいかなかったら、次はこうする」
「うまくいかなくても最大損失はこの位」と自分で理解することで
漠然とした将来の不安から解放されます
④先輩経営者・メンターと出会う

自分より一歩先を歩んでいる経営者の先輩をもつ
アドバイスをしてくれるメンターと出会う方法です
- 経営者ならみんな同じ悩みを抱えていると知れる
- 一歩先を歩いている先輩のアドバイスを聞ける
- メンターを持つことによって孤独感が解消される
この方法を取り入れると、自分の持っている悩みが経営者特有の悩みと気が付けるので
みんな同じ様な悩みを抱えていると知れるだけでも孤独感は軽減します
また、自分より一歩先を進んでいる経営者のアドバイスを聞けることで
その問題に直面した時に、どの様に対応したか?どの様な考え方で乗り切ったか?
ここを教えてもらえるだけでも、大きな収穫です
心を開ける、メンターと出会えれば『自分だげが悩んでいるのではないと知ることで』孤独感による不安は大きく軽減されます
⑤孤独や不安は必要な経験と受け入れる

孤独や不安に対してネガティブにばかり考えるのではなく
経営者にとって、孤独や不安は必要な経験と受け入れる方法です
- 孤独や不安を持つことによって、自分の会社の問題点が見えてくる
- 不安を現実に起こさせないために対策を考えられる
- 孤独や不安に対して前向きに捉えられる
孤独や不安は大きなストレスの要因になりますが
この感情を持っているからこそ、自分の会社の問題点が見えてくるのも確かです
『〇〇なったらどうしよう?』と孤独や不安を感じた場合は
『〇〇ならないように、〇〇をする』『〇〇なった場合は、〇〇する』と
行動案を考えることができます
発明王エジソンは「最上の思考は孤独のうちになされ、最低の思考は混乱のうちになされる」という名言を残しています。
『孤独や不安を必要なものと受け入れる』『必要以上に恐れない』
この考え方を持つことが重要になります
まとめ

孤独感の原因は『不安』
- 孤独感の原因、その多くは不安からくるもの
- 多くの経営者が似たような孤独感に悩み乗り越えている
孤独感を払拭するためにする5つの方法
- 会社を組織化する
- 健康的な生活をする
- 最悪の事態を想定しておく
- 先輩経営者・メンターと出会う
- 孤独や不安は必要な経験と受け入れる
『経営者の孤独』は確かに存在します
ですがその悩みは、多くの経営者が経験し乗り越えてきた内容です
『自分だけが抱えている悩みではない』
こう考えることで、気持ちが少し軽くなりませんか?
この記事を読んで、少しでも経営者の不安が解消されれば幸いです
以上 おわり